ディスクロード導入計画 ワイヤー式油圧ディスクブレーキ TRP HY/RD

インプレ
前回書いたようにロードバイクのディスク化はワイヤー式油圧ディスクブレーキでやってみることにしました。
そのへんの検討経緯は知りたい方はこちら読んでくださいね。

ディスクロード導入計画 部品選び
ディスクロード導入するとなったら、まあ普通はシマノ一択でしょうね。それでデュラにするか、アルテにするか、それとも105?GRXは新たな選択肢かもしれません。GRX DI2のSTIレバーはちょっとかっこいいしなかなか惹かれます。。。(送料無料
ディスクロード
「ディスクロード」の記事一覧です。

購入したのはTRPのHY/RDという製品。
国内でも普通に購入できますが、TRPのような台湾メーカーの部品はAliexpressのほうが格安で購入できます。
でも発注してもさすがにすぐには来ないので、気長に待ちましょうね。

AliExpress.com Product – TRP HY/RD 140mm 160mm flat Mount clamp Actuated Hydraulic Disc Brake front rear Caliper Set HYRD ROAD MTB Caliper

10月~12月にかけてはハロウィン(10月31日)、独身の日(11月11日)、ブラックフライデー(11月第4木曜日の翌日)、クリスマスと安売りセールが続くので輪をかけて届くのが遅かった気がします。
発注から1か月ほどしてようやく届きました!

フロント。
フラットマウント、ローター径160mmです。
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リア。
フラットマウント、ローター径140mmです。
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ロードバイク用のディスクブレーキの規格は、フラットマウントでローター径はフロント160mm、リア140mmに落ち着いたようですね。
ただ実際に買うときはそのへんちゃんと確認することが必要です。
マウンテン用にも使える製品だとローター径のバリエーションがいろいろあったり、マウントもポストマウントだったりするので注意がいります。
ブレーキ本体自体はローター径によらず同じみたいですね。
140mmだと取り付け用のアダプタなしで、160mmだとそれに取り付け用のアダプタが追加されてます。
取り付け用のアダプタを別途購入すれば他のローター径にも対応できるようになっているようです。

それにしても現物を前にするとHY/RDのブレーキ本体って何かやたらデカく感じます。
ブレーキ本体にマスターシリンダが仕込んであるのである程度はしょうがないと思いつつ、重量を比較してみると結構重い。
ちなみにシマノのロード用ディスクブレークの重量は以下の通りでした。

◆デュラエース (R9100)
フロント 133g (ローター118g)
リア 123g (100g)

◆アルテグラ (R8000)
フロント 148g (ローター128g)
リア 138g (ローター108g)

◆105
フロント 151g (ローター133g)
リア 139g (121g)

ブレーキ本体重量ペアだとデュラエース246gに対し、HY/RDは何と460g!
ちょっとショッキングな重量ですね。

Aliexpressで調べたらワイヤー式油圧ディスクブレーキでこんな軽量品も発見しました。
IIIPRO A8000
フロント+リア 280g
AliExpress.com Product – PRO A8000 CNC Line Pull Hydraulic Disc oil pressure Brake caliper Road Disc CX Gravel 140mm 2 Piston Flat mount 105 R8000 R7000

ディスクブレーキだとブレーキフルードが沸騰してブレーキが効かなくなる「フェード現象」が問題になってくるので、冷却が大事です。
シマノはアイステクノロジーという放熱性のよいディスクローターをデュラ、アルテに採用してますね。
IIIPRO A8000はマウンテンバイク用などで見かけるブレーキパッドに冷却フィンがついているタイプです。
それでHY/RDは。。。
ローターは普通で、ブレーキパッドにフィンもなし。。。
冷却対策としてはブレーキフルードの量を増やしてって感じでしょうか。。。
それでちょっとデカめで、ちょっと重めってことなのかも。。。
まあディスクロードはじめてということで、今回は恥ずかしながら結果として妥協点がちょっと甘めになっちゃった感もあります。
そういう意味ではIIIPROのA8000というのはちょっと惹かれますが、下りで攻めたらフェードしまくりなんてこともあるかもしれないので。。。
余裕があったら試してみようとは思いますが、まずは性能的にそこそこイケてそうなHY/RDで「ワイヤー式油圧ディスク」がどうかの検証からということにしたいと思います。

でもシマノのアイステクノロジーのローターいいなあ。
使いたいけどローターの互換性ってどうなっているんだろう。。。
ちょっと調べてみても「他社のローターでもOK!」なんて記事はなかなかみつからない。
まあメーカーとしては他社ローターとの組み合わせがどうかなんて、わざわざPRしてもいいことないので無理もないか。
でも径が同じでロード用のナロータイプのローターならば理屈的には問題ないような気がします。
と書いたものの結局アイステクノロジー導入はダメでした。
ディスクロード用のホイールですが6ボルト式を買っちゃったんですよね。
ディスクローターの固定方法って6ボルト式とセンターロック式があります。
センターロック式はシマノの独自規格ですが、そのほかのブレーキメーカーは6ボルト式が一般的です。
「シマノのローターいいから、ローターだけシマノにしちゃおう!」というようなことがやりにくいようになってます。
さすが「世界のシマノ」は細かいとこまでよく考えてて、ちょっとイラつきます。
そこまで考えてセンターロック式のホイールにしとけばよかった。
まだまだ考えが足りてないなあ、ああ残念。。。

まあいろいろありますが、最初のディスクロードなんで気を取り直してまずはTRPのHY/RDからってことでいきたいと思います。
それでフレームに組むとこんな感じになりました。
フレームも新調したんですがフレーム選びについてはまた別途アップしたいと思います。
フロント。

リア。

シルバーで存在感があります。
デカさも強調されてますが。。。

ディスクブレーキって意外と組み付け調整が難しいです。
ブレーキレバーを握っていない状態でローターとブレーキパッドの隙間って1mmもないです。
なので適当に組むとブレーキレバーを握ってない状態でローターとブレーキパッドが擦れて「シュッ、シュッ、」と音がします。
ブレーキレバーを握った状態で取付ボルトを締めるのが基本ですが、実際にやってみるとなかなかうまくいかずハマります。
自分的な結論としてはブレーキレバーを握って調整するのはダメですね。
うまくいかないので時間の無駄です。
やり方としてはブレーキレバーを握らない状態で、適切なシックネスゲージ(すきまゲージ)をローターとブレーキパッドの間に挟んでブレーキの取付位置を調整するのが良いと思っています。
「シックネスゲージ?」
そんなの普通持っていないですよね。
安いので買ってもいいですが、買わなくても何とかなりますよ。
厚手の紙とかで十分です。
ちょうどいいのははがきですね。
はがきを細長く切ったものを2枚作って、ローターの両側のブレーキパッドとの隙間に突っ込みます。
ブレーキレバーは握らず取付ボルトを仮締めした状態で、挟んだ2枚の紙をそれぞれ軽く動かしたときの抵抗が同じくらいになるようにブレーキの取付け位置を調整します。
うまくできたら本締めです。
こっちのほうが全然早くいい感じに調整できますよ。
これでダメならローターの振れ取りまでするようだと思います。

それで肝心のブレーキ性能ですが、通常走行での急制動は全然問題なくよく止まってくれます。
冬場ということで峠には行けていないので、長い下りでどうかはまだ未検証になります。
ちょっと気になったのは低速走行時のタッチでしょうか。
例えば交差点で信号が赤になったときに、周囲の安全確認をしつつブレーキでスピード落しながら時間調整をするような場合。
イメージよりもちょっとスピードが落ちすぎちゃう。
何もなければ特に問題はないと思いますが、どこかから想定外の飛び出しとかあったらバランス崩しちゃうかもなどと注意を心掛けてます。
まあ慣れですけど、やっぱり挙動がイメージとズレてると反射的なアクションをしたときにミスりそうなので怖いです。
これはもうしっかりと体に覚えこますしかないですね。

コメント

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