スパイダーアーム式の中華パワーメーター(とクランク)を導入した件

インプレ

中華メーカーXCADEYの左クランク型のパワーメータが壊れてしまったので新しいパワーメーターを導入しました。
導入したのはパワーメーターが壊れたときの記事で触れていた通り、スパイダーアーム式のパワーメーターです。

懲りずにまた同じ中華メーカーのXCADEYのを買っちゃいましたね。
やっぱり中華メーカーのはお安いですから。。。。
おまけに今回はXCADEYブランドのクランクもセットです。
我ながら完全に人柱的な選択ですよね。
まあ大枚はたけばいいのが買えるのはわかってるんですが、それではちょっとつまらないので。。。
例によってAliexpressで購入しましたが、現在は自分が購入したときと比べるとちょっと価格が高くなってます。

https://s.click.aliexpress.com/e/_ADk70r

届いた現物がこちらです。
クランクにしてはコンパクトな梱包になってます。

重量はこちらです。
右クランク311g+左クランク(シャフト込み)240g→トータル555gでした。
ちなみに8000アルテグラは523g、9000デュラエースは483gという実測データがあるので、まあ価格の割には結構軽量といえるんじゃないでしょうか。

パワーメーター部分の画像はこちらです。

現物を目にすると、「こんなんで剛性とか大丈夫?」って気になります。
パワーメーターがきっかけでの導入ですけどもクランクセットまるごと変更になりますから、パワーメータとしての性能とか耐久信頼性もありますが、「クランクとしてホント大丈夫?」というところのほうが心配な部分です。
ひと昔前くらいにカーボンクランクがフィーバーしてた頃に自分もいろいろカーボンクランク試してみましたが概ねいまいちな感じで、「やっぱりシマノのアルミクランクが剛性、重量、価格とかトータルで考えるとベスト!」という結論になって、それ以来クランクは柄にもなくシマノ一筋だったんですけどね。
ROTORの3Dクランクのようにアーム方向にドリルで縦穴あける中空構造というのは、アルミクランクで剛性を犠牲にせず軽量化する手法としては、ちょっとしたメーカーなら比較的造りやすいやり方かもしれないですね。
シマノの中空クランクは真似しようにもノウハウ凄すぎてちょっと無理っぽい感じします。
その点、3Dクランクタイプは削り出しで中空もドリルで穴あけて開口部を塞げばいいんですから。
加工が多いので切粉はたくさん出るし量産工法としては敬遠されがちなやり方ですが、「難しく考えないで削ればできるじゃん!」と割り切れればいいんでしょうね。
スラムの上位モデルのカセットスプロケットも同じような考え方で削り出しで作られてますよね。

まあ、つまりXCADEYのクランクもROTORの3Dクランクタイプのアルミ中空クランクなので悪くないんじゃない?という希望的かつ楽観的観測なわけです。

それで実際に組み付けた画像がこちらになります。
右クランク。


左クランク。


クランクアームの幅が見ためすごく薄っぺらい!
本当にこれで大丈夫だろうか。。。

構造的におもしろいと思ったのが、下の画像の黄色線の部分。
最初なんのためのものだかわからなかったんでが、わかってみると「なるほど!」な構造。
このクランクの嵌合方式はシマノのオクタリンクもどきのセレーション圧入なんですが、この方式でクランクとBB軸が一体構造の場合はフレーム側のBB幅の寸法ばらつきによって軸方向にクランクのスラストガタが発生します。
シマノのオクタリンクの場合はクランクとBBは別体なので問題はありませんが、このXCADEYのクランクだと問題になってきます。
下の画像の黄色線の部分はこのスラストガタ取り機能の部分になります。
六角ねじを緩めてこの部分をねじるとスラストガタを詰めることができます。
それでちょうどよいスラストガタになったら六角ねじを締めれば調整完了なわけです。

パワーメーターとサイコンのペアリングとかは今どき問題になることはないですよね。
普通にサイコンのほうで認識してくれるので、普通にペアリングします。
アプリでモニターしたりファームウェア更新できるのも今どき当たり前です。
これも特に問題なく接続できてOKでした。

さて次は最大の問題のクランクとしての性能ですね。
これだいたいダメなのはダンシングの最初のひと踏みでダメってわかりますが。。。
このクランクの最初のひと踏みは、、、、問題ありませんでしたよ!
っていうか、しばらく走っていると「クランクを変更した!」っていう意識を特に感じることなく走れました。
つまり全然問題なし!
変更前のクランクは8000アルテグラだったので、比較対象を考えてもまともといえます。
ただしというならば、、、、、最近、ちょっと自分の筋力パワーが目に見えて落ちている感があるので、バリバリのレーサー志向の人でどうなのかは正直わかりません。
まあ最大せいぜい500Wくらいで峠ライドとかロングライドしてる分にはぜんぜんOKだとは思います。

あと今回スパイダーアーム式のパワーメーターになったので、ペダリングパワーのバランス計測ができるようになりました。
「自分のペダリングはバランスの良い美しいペダリングである!」などと勝手な思い込んでおり、バランス計測してもほぼ左右50%-50%なのだろうとたかをくくっていたのですが、実際は。。。。
見事にアンバランスでした。。。
だいたい平均すると左55%-右45%くらいな感じですね。
毎回いつもほぼ左パワー>右パワーなのでそういうクセがついているようです。
まあ左右均等とか左右対称って、幾何学的にとか機械的にとかで作りこまないと実際にはほぼないようなことなんだろうから、まあそうだよな。。。。
などと実際の数値を前にして都合よく解釈しました!
特に目立った問題もないのに無理に矯正しすぎるのもかえってバランスを崩しそうなので、意識の端っこに置いとくくらいな感じで活用しようかと思っています。
左右アンバランスなのは特に珍しいわけでもないようなので。。。

今回けっこう人柱的な投資しましたが、まとめとしては今のところ概ね経過は良好です!
すぐに壊れなきゃいいんですが。。。

コメント

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