【グラベルロードで行く!行き止まりライド 第13弾】奥多摩・日原街道(林道日原線)

グラベルロード

「グラベルロード…」今回でかれこれ第13弾になりましたが、実際やってみるといろいろと思うところがあります。

1.結局ほとんどが林道
林道とは、、、を調べてみると、基本的には「林業用の私道」ということみたいです。
ただし林業のほかにも生活用、レク用として公共の利益に役立つことから自治体が土地所有者からの「土地使用許諾」のもとに維持管理している「共同利用施設」なんだそうです。
なので「私道」ではあるものの安全な通行を図るために「道路交通法」の適用は受けるということです。
グラベルロードで走るような未舗装の林道はほぼほぼ林業用として位置づけられてます。
トレイル好きのサイクリストやオフロードバイカー、四駆ドライバーとかはレク用として使いたいわけですが、現実はなかなかそういう方向ではないですね。
もともと林業のプロ向けに最低限の安全確保の対応しかしていないとか、そもそも林業業者の仕事の邪魔になるとか、一般人が多く入ると道が荒れるとか、ほとんどの林道はできるだけ関係者以外は入ってほしくないというのが前面に出されている状況ですね。
なのでしっかりとしたゲートを作って施錠までしているような林道があちこちにあります。

2.実際かなり荒れてる
豪雨災害が頻発してることもあって林道というよりも山自体かなり荒れてきている感じがします。
加えて、林業がかなり国内産業として衰退傾向にあるということもあってか、一部の主要林道や生活林道を除いては再整備がなかなか進まず放置されているようなところもあるようです。
予算がつかないんでしょうね。

3.つまり走れるところがかなり限定されてる上に、走ってても肩身が狭い
ほとんどの林道は厳重なゲートまでなかったとしても何らかの「お断り看板」が出てますね。
マップを見て楽しそうなコースを作っても、いざ走りに出かけるとそういうのに出くわすとちょっと気持ち的につらいですよね。
無断侵入者なワルさしているような気分です。

そういう経緯もあり、最近グラベルライドのモチベーションはかなり残念な感じになっちゃっています。
でもグラベルロード自体は、ロードバイクの軽快さとライトなMTB的な走破性を合わせもつユーティリティ性の高い自転車であることは間違いありません。
旅バイクとしてはベストチョイスって気がしてます。
何に出くわしても問題なし!って感じで。
林道事情を実感できた”行き止まりライド”もグラベルロードだからこそだったと思ってます。
でも企画はちょっと変えようかと思ってます。
なので”行き止まりライド”は今回が最終回です、、、、たぶんですけど。

”行き止まりライド 最終回”は日原街道です。
日原街道は奥多摩駅から日原集落に続く道路です。
日原集落より先も日原川沿いに林道日原線が7kmくらい続いて行き止まりになりますが、実際はそのずいぶん手前(八丁橋分岐)で通行止めになってるとのことです。
日原街道沿いには林道日原線のほかにも、日原鍾乳洞の先に続く林道小川谷線とか、日原線の八丁橋で分岐する惣谷線とか、林道倉林線、林道川乗線とか走り甲斐のありそうな林道がいろいろありますが、通行止めになっているところばかりです。
走ってみるとわかりますが、日原川沿いの谷は結構深いです。
もともと大雨とかの災害には弱そうで崩れやすそうな感じがします。
実際、2019年の台風19号の際には相当な被害があったようです。
完全に通行規制が解除となったのは2021年2月というから驚きです。

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日原街道の出発地点は奥多摩駅です。
青梅街道側ばっかり走っていると見過ごしがちですが、奥多摩駅の日原側のすぐ横にはけっこうオタク心をくすぐる感じの工場があります。
なんの工場かと思ってあとから調べたら石灰石の工場らしいです。
おまけに今回の目的の日原街道沿いには日原集落近くの採掘場から続いている無人トロッコ鉄道が走っていて現在も稼働中ということなんですね。
奥多摩には今まで幾度となく走りに来てたんですが、走ることばっかりで恥ずかしながらホント視野が狭かったなあと思います。

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日原といえば日原鍾乳洞が有名ですね。
鍾乳洞は石灰岩が地下水などの浸食によってでいた洞窟のことですが、そもそも日原川沿いは石灰岩が削られてできた急峻な渓谷なんだそうです。
実際走ってみてもいろんなところに結構な岩の完璧などが目についたのはそういう理由なんですね。

今回のライドのダイジェスト動画はこちらです。

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