【ロングライドの記録 第42弾】2024夏ライド(白河-猪苗代湖-会津田島-檜枝岐-奥只見-浦佐)

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今回の目的地は、越後-南会津の深地の奥只見~檜枝岐です。
関東からだとちょうど上越の山々、尾瀬、日光連山の裏側になりますね。
山深いところをズドンと突き抜けるようなルートです。
この辺にルートを引いてみるとなかなか距離もあるし獲得標高も結構なことになるので、それを一日に詰め込んでというのは結構厳しいなあ、、、ということで一泊二日にしてみました。
手頃に宿泊できるところを探してみると会津田島がちょうどよい街であることが判明。
山の中にある割に格安なビジネスホテルがあるし、コンビニやスーパーマーケットもあって、きちんと街機能が整備されているみたい。
ということで会津田島に一泊して、初日に猪苗代湖らへんを、二日目に檜枝岐~奥只見を越えて上越へ抜けるというルートにしてみました。
走行ルートはこちらになります。

しかし地図を見ながらルートを作っているとちょくちょく混乱してしまうことがあって、「このへんの川はいったいどこに流れているのか?」ってことです。
そもそも猪苗代湖ってどこに流れてるのかすら把握できてなかったわけですが、、、お粗末ながら。。。
ということで調べてみるとイメージと違いすぎていたのでちょっとびっくりでした。


阿賀野川・阿賀川流域図-阿賀川河川事務所- (mlit.go.jp)

まず猪苗代湖は阿賀川→阿賀野川→新潟という経路で日本海に注がれています。
次に奥只見湖ですけど田子倉湖→只見川→阿賀川という経路でやはり阿賀野川として日本海に注がれています。
また檜枝岐を流れる檜枝岐川は伊南川として田子倉湖下流で只見川に合流しており、ちなみに会津田島は阿賀川の上流部にあたります。
つまり今回走行した山域の川はみんな阿賀野川水系であり新潟で日本海に注いでいるというわけですね。
猪苗代湖って太平洋側に流れてるのかと思い込んでました。。。。
しかし猪苗代湖の豊富な水を奥羽山脈を越えた郡山盆地で利用したいという発想で作られた”安積疎水”ってのもあります。
明治時代に奥羽山脈にトンネル掘って郡山盆地に水を引くという土木事業が国策でなされていて、日本三大疎水の一つとなっているそうです。

特集Vol.67 | フォーラム・エネルギーを考える
郡山の安積原野に猪苗代湖からの水を引いた安積疏水 安積疏水・上戸頭首工 – 水土里ネット福島 福島県土地改良事業団体連合会

ちなみにGoogleEarthでみると会津若松を中心とする会津盆地はかなり大きな平地ですね。
水も豊富で会津地方が歴史的に栄えてきたというのも頷けます。
最近はICT(情報通信技術)に力を入れているようです。
今回、猪苗代湖から会津田島へ向かう過程で会津田島を含めて阿賀川沿いを走ったんですが、阿賀川沿いは山の中なのにけっこう活気があったのでびっくりしました。
恐らく歴史的に阿賀川沿いに街が発展してきたんだろうなと想像ができます。

今回のライドの走行動画はこちらです。

今回のライドルートにおけるもうひとつの大きなトピックは奥只見湖ですね。
奥只見湖についても今回のライドまでは思い込みで大きな誤解があって、奥只見湖の下流側は銀山平だと思っていたんですが銀山平は水源上流側であって、下流側は北側の奥只見ダムであることです。
ただこういった誤解につながる特殊な事実がありまして、奥只見ダムには川の下流側からアプローチする道路が存在しないんです。
奥只見ダムへのアプローチは上流の銀山平側からにのルートしかないんです。
「奥只見シルバーライン」という全長22km、そのうち18kmがトンネルという魚沼市から銀山平を経由するルートが唯一のルートです。
銀山平はその名の通りかつて銀の採掘場として栄えたそうで、歴史は古く江戸時代(1641年)に遡ります。
その当時から最短距離である枝折峠を越えて魚沼市に抜けるルートが使われていたんだそうです。
奥只見シルバーラインは1953年に奥只見ダムが着工された際に工事用道路として建設されたものですが、難所である枝折峠を通過せずに銀山平を経由して奥只見ダムにアプローチできる道路として1971年に一般車両に解放されています。
ちなみに下流側からの道路は田子倉ダムまでしかないようです。

奥只見の歴史について | 魚沼市観光協会
奥只見の歴史 奥只見は新潟県および福島県境を流れる只見川上流地域に位置しています。 もともと奥只見は、奥只見地
新潟県道50号小出奥只見線 - Wikipedia
【魚沼】 銀の道 その1 - 新潟県ホームページ
新潟県魚沼市の「銀の道」情報をお知らせします。

銀山平から尾瀬に抜けるルートも歴史は古く、平安時代末期に都を追われた藤原頼国が銀山平に落ち延び更に只見川を遡って尾瀬ヶ原の開祖になったという伝説があるようです。
当時はもちろんダムがないので奥只見湖もなかったわけなので、その行程のイメージは現在とはちょっと違った感じだと思いますが。。。

銀山平 - Wikipedia

現在は銀山平~尾瀬御池は全面舗装の道路が整備されているのでこの秘境ともいえる山奥を快適に移動することが可能です。
特に奥只見湖岸のルートは奥只見湖のダイナミックな景色が楽しめてよいです。
「洗い越し」という道路の上を流れる川が見どころってことになってますが、これはどうということはないです。
国道では珍しいのかもですが、雨上がりの林道などではよく見る光景って感じでした。
枝折峠もなかなかダイナミックな景色が楽しめるよい峠でした。
このへんのルートは一部で「酷道」なんて呼ばれているようですが、最近は「酷道」ワードが氾濫しすぎててだめですね。
少なくても自分にとっては国道352号の奥只見区間は舗装もよいし無茶しなければ快適で安全なルートとしか思えないんですが。。。

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