【ロングライドの記録 第43弾】長野-乙見山峠-信濃大町ライド(電動変速Xshifterの故障で半固定ギアで走る羽目になったライド)+おまけ(Xshifter分解)

Xshifter

面白いサイクリングルートを求めてGoogleマップを眺めていたら、妙高戸隠連山を横断する林道があることに気づきました。
名称は「林道妙高小谷線」です。
東側から行くと笹ヶ峰高原から新潟県と長野県の県境になっている乙見山峠を越えて小谷村に抜ける林道です。
詳細を調べてみるとここは適切に管理された比較的走りやすい未舗装林道なんだそうです。
今どき希少ですね。
数年前からぜひ行ってみたいと思っていたのですが、ここは開通期間7月末~11月中旬までと短いので注意が必要です。
日が長くて暑さが本格化していない6月あたりにガッツリ走りに行きたいところですけどね。
豪雪地帯なので管理も大変なんでしょうね。

One moment, please...
【長野県】2024年冬期通行止め林道・道路の解除予定一覧
長野県東部の登山口にアクセスする主な冬期通行止(冬季閉鎖)林道や国道・県道・市道等の規制期間と2024年(令和6年)解除予定日を掲載しています。長野県の2024年春以降のマイカー登山計画の参考にご利用ください。

今回の走行ルートはこちらになっています。
当初は白馬村あたりから長野方面に進路を変えて妙高戸隠連山をぐるっと一周するようなルートを計画していましたが、今回のサイクリングではルート序盤の飯綱町あたりで大事件が発生したため急遽計画変更を余儀なくされました。

大事件というのは、ブログタイトルの通り「Xshifterが動かなくなる!」という機材トラブルです。
Xshifter???ですよね。。。
Xshifterというのはサードパーティのメーカーが販売していた電動変速システムのことです。
2018年にリリースされ、自分は2019年に導入して、その後に2セット買い足して現在も3セット運用しておりました。
現在はもうメーカーがなくなったので売っていません。
ゲリラ豪雨に見舞われ作動しなくなるなんてトラブルも過去にはありましたが、ここまで導入から5年間それ以外は大きなトラブルはなかったんですけどね。

https://tokutoku-bike.com/2019/02/06/1309/

↓ゲリラ豪雨でXshifterが動かなくなった過去のロングライドの記録。

https://tokutoku-bike.com/2019/08/13/1359/

普通に走っていたら何の前触れもなく突然変速しなくなりました。
電源系のトラブルだと予備バッテリーに交換すればだいたい分かるんですが、どうやら違うみたいでした。
このライドから帰宅して分解調査した結果、どうやら制御基盤がいかれたようでした。
つまりもうピクリとも動かなかったわけです。
導入してこういうタフなロングライドサイクリングに使い続けて5年ですから、まあそれなりに十分役目は果たしたと見ていいんでしょうけどね。。。。
しかしそれはそれ、、、、問題はこのサイクリングをどうするかですよね。
まともに考えれば「無念の撤退!」でしょうね。
ルートは残り100km以上でこれから険しい峠越えが控えている状況で、変速なしで固定ギアで走り切るのはどう考えても無理です。
おまけに動かなくなったときはやや下り坂だったので比較的重いギアの状態。。。
これで峠のクライミングはどう考えても無理ゲーです。
そうは言ってもわざわざ始発で新幹線まで使って遠征しているというのに、このまま戦果なしの手ぶらで帰るのは無念すぎる。。。。
(いっそ長野に戻って観光とかはガラではないので。。。)

で、結論としては「まあとりあえず行けるとこまで行くか。。。」といことでまた走り出したわけですが、少し走っていいアイデアが思いついたんです。
Xshifterというのは通常の機械式変速機の変速用ワイヤーを外付けの無線式アクチェータで引っ張って変速するシステムなわけですが、要はワイヤーが引ければよいわけです。
ということは変速機の調整をする際に締め付けるリアディレイラーのワイヤー固定ボルトでワイヤーの引張りを手作業で調整してやれば理屈的には変速位置の変更が可能なわけです。
頻繁に変速はできませんけどね、、、、でも頻繁に変速しなければいいんです!
ということでクライミングエリア→やや軽めギアに固定、平坦エリア→やや重めギアに固定、下りエリア→基本踏まない、とすることで最小限の変速位置の変更で走ってみよう!ということにしました。
これで少なくても乙見山峠くらいまでは行けるんじゃないかという目論見ですね。
結果的には3回くらいの変速位置変更と後半のルート変更の対応で、計画通りとは行きませんでしたがサイクリングを楽しんでくることができたわけです。
変速段数も最近はリア12速、グラベルでは13速までありますが、まあそんなになくても実際は何とかなるものなのかもしれませんね。
人間の対応力もこんなときはなかなか頼りになるものです。
あとこの技はDi2とかetap AXSとか変速機内に駆動モーターがあるワイヤーレスシステムだとできないわけなので、電動変速が壊れたときの対応力という点ではXshiterのシステムのメリットのひとつと言ってよいかもしれません。

今回のサイクリングのダイジェスト動画はこちらです。
動画では変速トラブルについては出てこないので、これだけ見る分には普通のサイクリングみたいに見えますね。

さて今回の騒動元のXshifterですがせっかくなので分解してみました。
ちょっとした断線くらいなら修復できるかも、、、という僅かな期待もありましたので。
↓外観です。

↓左側のカバーを外してみます。見た目の異常はありません。

↓右側のカバーを外してみます。こちらも見た目の異常はありません。


↓ケースから内蔵物を抜き出すとこんな感じです。

↓モータ+遊星ギアのユニットです。単品に給電するとモータは異常なく回転しました。

↓遊星ギアです。

↓制御基盤です。こいつのどこかが壊れたみたい。見た目では異常はわかりませんでした。


勉強になりました!

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