今回のロングライドも前回と同じく新幹線利用(往路のみ)の日帰りです。
走ってきたのは”八ヶ岳中信高原国定公園”の北八ヶ岳エリアです。
”八ヶ岳中信高原国定公園”というのはJR線の中央本線-篠ノ井線-旧信越本線(現しなの鉄道)-小海線に囲まれたエリアで八ヶ岳のほかには美ヶ原や霧ヶ峰などが有名ですね。
「○○○でロングライドしてきました!」とか説明するのに”国立公園”とか”国定公園”ときいうワードは便利です、、、、ということで使ってます、、、、一応調べれば地元の人でなくてもだいたいどのあたりなのかわかりますからね、、、、と書きつつも実はちょっと違和感があったりします。
「中信高原ってどこよ?」って感じじゃありません?
そういうとこに喰いつくと「そもそも”国立公園”とか”国定公園”って何よ?」ってことになりますが、自然公園法に基づいて指定された日本を代表する景勝地だそうで、国立公園(34か所)は国管理、国定公園(57か所)は都道府県管理というのが概略です。
国立公園、国定公園内においては自然保護のために様々な規制があって許可や届出が必要になることが定められています。
https://www.pref.kyoto.jp/chutan/doboku/documents/kyokakijyun.pdf
八ヶ岳は国定公園ってことですが、奥多摩や奥秩父は国立公園(秩父多摩甲斐国立公園)だそうです。
富士山も当然国立公園ですが、箱根、伊豆を含んで指定されています。(富士箱根伊豆国立公園)
ちなみに日本アルプスは、南アルプス(南アルプス国立公園)、北アルプス(中部山岳国立公園)は国立公園ですが、中央アルプス(中央アルプス国定公園)は国定公園ってことになってます。
おどろきだったのは中央アルプスで、国定公園に指定されたのが2020年3月で、それ以前はただの”県立自然公園”という扱いだったそうです。
「中央アルプスの待遇低すぎーーーい!」と思ったのでは自分だけでしょうか?
とりとめない前置き長すぎで恐縮ですが、そんなわけで今回のロングライドのコースは以下になります。
始発で新幹線で佐久平まで行って、帰りは普通電車で交通費を安上がりにするために田口峠を越えて信越本線の磯部駅がゴールです。
このエリアは登山の場合だと中央本線側からのアプローチが一般的だと思いますが、輪行サイクリングの場合だと新幹線が使える旧信越本線側からのアプローチがかなり使い勝手が良いですよ。
北八ヶ岳はかなり前ですが登山に来たことがあって、穏やかな山容で美しい森や池があってすごく好印象の場所でした。
今回はかなり久々ということもあり過疎って荒れていないかちょっと心配してましたが、当時と変わらぬ好印象でちょっとホッとしています。
最近、地方の山村はどこも枯れてきてる印象が強かったので。。。。
おかげで本格稼働しはじめたINSTA360 one X2でいい感じのライド動画を撮影することができました。

◆蓼科スカイラインで大河原峠へ。
途中にJAXAの観測用の大きなパラボラアンテナ(2021年3月完成)がありました。

◆ビーナスラインでスズラン峠を越えて、旧国道最高地点の麦草峠へ。
1991年7月に志賀草津道路が国道に昇格(国道292号)したので麦草峠は現在は2位です。
ドライブで通過するだけだと地味な峠ですが、足を止めて付近をちょっと散策してみたほうが良さがわかると思います。

◆信州から上州へ。九十九折の田口峠を越えて
旧信越本線は長野新幹線の開通に伴い横川~軽井沢間が廃止・分断されてしまった(1997年9月)ので、在来線で帰るためには峠を越えて群馬側へ行かなくてはならないわけです。
信州と上州を分ける峠はぶどう峠、十石峠、大上峠などありますがどこもかなり山深く悪路です。
今回の田口峠も例外ではなかったですね、特に群馬側が深い。。。。
県境ってだいたい峠にあるものですが田口峠は特殊です。
長野側からだと峠を越えてすこし下った馬坂という集落付近に県境があります。
それも集落の中でも長野県所属と群馬県所属でわかれているらしい。。。
”何か歴史的闇な部分はあるのでは?”と勘ぐってしましますが、まあ山奥の一集落についての話なのでこれ以上のつっこみはやめておきます。
あと田口峠の群馬側(長野県ではあるが方角的には群馬側。。。)はうんざりするような九十九折がある道路として一部では知られた存在のようです。
実走した自分的な感想としては”無駄に九十九ってる”感を強く感じましたね。
そんなに傾斜がきついわけでもないので「途中の一部の九十九は省けるのでは?」とも思いましたが、まあ山奥の交通量も少ない山道の話なのでこれ以上のつっこみはやめておきます。



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