フロントシングルのロードバイクにSRAM GX Eagle AXSの電動シフト化アップグレードKITを適用してみた!

Xshifter

7月にシマノ105Di2が発表されましたよね。
ついにシマノの本格ロードコンポのエントリーグレードも12速の電動シフトモデルがラインナップされました。

『待望の電動化』SHIMANO 105 Di2 ついに発表! | BEACH LINE BICYCLE | 熊本のスポーツバイク専門店 | スペシャライズド・ピナレロ・キューブ・ビアンキ・メリダ | BMX・ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイク・E-BIKE

電動コンポは一度使うともう手放せないなんてこと聞きますが、それにしても価格高過ぎません?
エントリーグレードなのに定価で20万円ですからねえ、それもコンポだけで。。。。
メーカーさんも今どきは高付加価値製品にはたっぷり利益上乗せして商売しないとやってけないんでしょうけどね、個人的にはやっぱり納得はできんです。
「そんな奴はいいから機械式使っとけよ!」ってことなんでしょうが、電動シフトは魅力的なんだよなあ、、、オタク心がくすぐられるんです。。。。
というのも自分的にはとっくに”Xshifter”というサードパーティのリーズナブルな電動変速システムを導入済みだからなんです。
詳細は過去に何度か記事アップしてますのでそちらをご覧ください。

思いがけずXshifterを導入しちゃった件
いやあ、Xshifter買っちゃいました!ベンチャー系製品の初物だししばらく様子見のつもりでしたが、何か可能性感じちゃったんだよなあ。。。Xshifterの可能性って何よ?ロードだとカンパがいち早く12速化し、SRAMも今年はロードの12速
“Xshifter” の検索結果 | トクトク自転車情報日記NEO
物欲に任せて収集している自転車のおトク情報
https://tokutoku-bike.com/2020/03/15/1427/

フロントシングルでリア変速をXshifterで電動化したシステムを3セット導入して今も愛用してるんですが、世間ではさすがにそろそろ絶滅しそうです。
もともとUSのベンチャーで、その後にCell Cyclingという台湾のベンチャーに売却されましたが、現在Cell CyclingのHPからXshifterは姿を消してます。
Aliexpressでまだ一応手に入るようですが、恐らく在庫限りでしょうね。

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ちなみにCell CyclingのHPで”NXS”というオリジナルの電動変速システムをラインナップしてます。
”NXS”はフロント変速にも対応してるみたいです。
HPで見る限りはリーズナブルな感じにはなってますが、あまり買う意欲はそそられないかなあ。

NXS Wireless - NXS Wireless
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Aliexpressをチェックしてみると中華製のMTB用のリア電動変速システムを発見しました。
EDS(Electric Derailleur System)という製品です。
SRAMっぽいですがどうなんでしょうか?
しっかりしてそうな雰囲気はありますが、価格はそこまでお安くはないのでこれならSRAMを買った方が、、、って感じです。

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さて、それでSRAMです。
SRAMの電動変速のラインナップですが、ロードはRED etap AXS、Force etap AXS、Rival etap AXSの3シリーズになってます。
フロント、リアの両方の電動変速で、変速ボタンは基本ブレーキレバーと一体式です。
MTBはXX1 Eagle AXS、X01 Eagle AXS、GX Eagle AXSの3シリーズになってます。
リアのみの電動変速で、変速ボタンはブレーキレバーとは別体式で機械式と似たコントローラーをハンドルバーにマウントします。
SRAMの電動変速共通で特徴的なのは、各変速機が駆動用ミニバッテリを持つこと、シマノと違ってフルワイヤレスなことですね。
注目はBlips Wirelessという小型のワイヤレスコントローラを後付けでペアリングできることです。
これを使えば標準装備の変速コントローラを使わなくても変速OKなんだそうです。
etapのブレーキレバーを使わなくても電動変速ができるという優れもの。
個人的にはこっちを標準装備にしてほしいんだよなあ。
ちょっと残念なのはBlips Wiressは電池交換ができない使い捨てなこと(それでも2年以上はもつらしいが)、現在は世界的に入手が困難なんなこと、価格が$100なこと(今の円安だとちょっときつい!)ですかね。
せめて電池交換可能にならんのか。。。

eTap AXS - SRAM
eTap AXS, SRAM
eTap AXS Wireless Blips - EC-BLIP-B1 - SRAM
eTap AXS Wireless Blips, EC-BLIP-B1, SRAM. No wires. Anywhere. SRAM eTap AXS Wireless Blips go wherever you want on your extensions or handlebar, with no need t...

SRAMのMTBの電動変速ラインナップには”Upgrade Kit”というのが準備されてます。
これはリア変速を電動化するのに必要最小限の部品をキット化して販売してます。
エントリーモデルのGX Eagle AXSのUpgrade Kitですが、これそこそこお買い得感があります。
海外通販で最安探すと現在のレートで6万円台で購入可能なことがわかりました。
これは久々に物欲が刺激される製品ですよ。
MTB用のコントローラをドロップバーでうまく使えるのかが課題ですが、最悪はBlips Wireless使えばよいということで勢いで購入しちゃいました!
Xshifterの雨天使用は過去のロングライドでトラブルがあってちょっと不安なんですが、SRAMのMTB用ならそんな不安も払拭できますしね。

SRAM JAPAN
SRAM JAPAN世界トップレベルの自転車コンポーネントメーカー。世界最高峰レースでの幾多の勝利は、確かな性能の証!

届いたGX Eagle AXS Upgrade KITです。


最大対応リア52Tまで対応してるので、ゴツい、デカい、重いですが、そこは割り切りです。

付属のコントローラは一般的な2032のボタン電池を使用していて、もちろん電池交換は可能です。

購入してしばらくいじって思ったのは、「このコントローラ、ドロップバーで使うのは無理くない?」でした。
ドロップバーのどこかにとりあえず取り付けるだけなら当然できるわけですが、ライド中にストレスなく安全に変速を行える位置にこのコントローラを設置するは厳しいのでは?って感じでした。
もともとフラットバー用ですしね。
ドロップバーだとさらにブラケットポジション、下ハンポジションそれぞれでいい感じに変速ボタンを押せないとダメですからね。
ということでわざわざ海外通販で購入したものの「メルカリ転売行きか、、、、」と現実逃避でしばらく部屋の片隅に放置してました。
それでも少し時間が経ってくると「何か工夫できないものか、、、」とさすがに少し前向きになってきたので、このコントローラをドロップバーのいろんな位置にあてがってみてよい使い方はないか検討してみました。
その結果、「ここしかない!」というベストポジションを発見することができました。
あとはそのポジションにどうやってコントローラを取り付けるのか?ってことになります。
これは説明すると長くなりますが、3Dスキャンと3Dプリンタを使って取り付け用のブラケットを自作することで解決することができました!

完成品はこんな感じになってます。
↓ブラケットポジション

↓下ハンポジション

さすがにちょっとデカいですが、意外と邪魔にはならないようになってます。
タイラップ3本で簡単に固定できます。

けっこういい感じに仕上がったと思ってます。
この位置を探すのにも結構悩みましたが、この位置にうまく固定するブラケットを製作するのにも苦労しました。
コントローラがうまく”スポッ”とはまるようなカバーを作って、それをタイラップで固定するような構成になっています。
”スポッ”とはまるようなカバーをつくるにあたっては、コントローラの現物を3Dスキャンしてその形状データをうまく使って3Dモデルを作っています。
3Dスキャンですが調べてみて自分でも驚いたのですが、今どきスマホアプリでできちゃうんですね。
WiDARというアプリはフォトグラメトリという技術を使って画像データだけでかなり正確な3Dスキャンをしてくれます。
いつも使っているスマホにアプリをインストールするだけ出費ゼロで3Dスキャンができるなんて驚きですよね。

↓AXSコントローラの3Dスキャンデータ

https://widar.io/how-to-use-photo-scan/

3Dモデルを製作するには”Freecad”というソフトを使っています。
その名の通り無料のCADソフトです。
このソフトに使い方はネットにチュートリアル動画や記事がたくさんあるので、根気強く調べながら試行錯誤していけば、少しづつ自分が作りたいちょっとした部品の3Dモデルが作れるようになってくると思います。
自分もここ数年3Dプリンタを使ったDIY製作に取り組んできたので、3Dモデル製作もようやく少しは上達してきた気がしてます。
このブラケットはTPUという柔軟性のあるゴムっぽい素材で製作してます。
TPUはけっこうしっかりした素材なので、振動を受ける自転車用部品の材料として使えるんじゃないかと思ってます。

FreeCAD: Your own 3D parametric modeler
FreeCAD, the open source 3D parametric modeler

せっかく苦労して作ったので、このモデルを3Dモデル販売サイトで販売してみることにしました。
まあほとんどの方はDi2買うんでしょうから、ほとんどニーズはないような気もしますが。。。
それでももし興味のある方は、以下のサイト覗いてみてください。

SRAM GX Eagle AXS Controller Bracket for drop bar
This is a bracket for using the attached controller of SRAM's electric shifting system GX Eagle AXS with a drop bar. The attached controller is only intended ...
SRAM GX Eagle AXS Controller Bracket for drop bar | 3D Print Model
Model available for download in Stereolithography format. Visit CGTrader and browse more than 1 million 3D models, including 3D print and real-time assets
SRAMの電動シフターGX EAGLE AXSのコントローラをドロップバーに取り付けるブラケット - DMM.make クリエイターズマーケット - 1467010
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DMM.makeのクリエーターズマーケットはサイト内で気に入った3Dモデルを3Dプリントしてくれ、それを購入できるサービスですが、3Dプリントの外注サービスはホント割高だなあって思います。
やっぱり3Dデータを購入して自分で3Dプリントするか、知り合いとかに3Dプリントを頼むのがいいんだろうなあと思いますね。

コメント

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